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うさぎの斜頚 [うさぎ]

 犬や猫ではあまり見られないですが、うさぎさんが頻繁にかかる病気

に斜頚と呼ばれるものがあります。正しくは病名ではなく症状なのですが、

斜頚とは何らかの原因で首が左右どちらかの方向に傾いてしまい、頭部を

真っ直ぐ支持できない状態をいいます。

 事故などの外傷によることも時にはありますが、多くは寄生虫や微生物が

原因となり発症します。脳腫瘍が原因になることもありますが、CTやMRI

といったまだまだ特殊な機械と、検査に全身麻酔が必要なため、生前に診断

することはなかなか難しいです。

 治療としては、抗生物質や点滴、強制給餌により病気の原因と戦うための

体力を維持するよう努めます。病気の原因を突き止めて完全に治すことは難しい

ですが、ちょっと首が傾いたままでもご飯は普通に食べれるようになって日常の

生活には支障がない程度には回復してくれることが多いです。

 うさぎさんは食べられないと死んでしまいます。何か異常があったらすぐに

動物病院を受診して下さい。


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難産 [生殖器]

 戌の日というのがあるように犬は基本的には安産です。

しかし、品種改良がすすんだこともあり、出産にはあまり

むかない犬種もいます。鼻が短い犬種やチワワのように

超小型犬種は難産になりやすく、帝王切開になることも

しばしばあります。

 正直な話、遺伝の問題などもありますから自宅での妊娠

出産はあまりおすすめできません。しかし、自分が飼っている

ペットの子供を見たいという気持ちもよくわかります。どうしても

自宅で出産させたい場合はお腹の中の胎児の頭数や大きさの

確認など最低限の検査を行い、犬の出産の過程をしっかりと

勉強して万全の準備を整えてから出産に臨んで下さい。


 

タグ:難産 犬
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猫の中毒 [中毒]

猫は意外なものでも中毒を起こすことがあります。
人の風邪薬や一部の観葉植物で中毒を起こすことは有名ですが、
最近よく出会うのはαリポ酸というサプリメントによる中毒です。

このサプリメントは犬でも多量に摂取すると中毒を起こすことがありますが、
猫では犬よりもずっと少ない量でも中毒を起こし重篤な肝障害に陥ることがあります。

サプリメントや人用の薬は動物が好む味のものもありますので、
間違えて食べてしまわないように十分注意してください。

爪切り [その他]

ペットの爪切りを定期的に行っていますか?

アスファルトの上を毎日歩いているワンちゃんやマメに爪とぎを
する猫ちゃんではあまり爪が伸びることもないでしょうが、
お年寄りのペットは爪に注意してください。

伸びた爪をひっかけて、爪が根元から折れることがあります。

また爪が伸びすぎてしまい、肉球に爪が食い込んでしまうことも
あります。

免疫力も低下しているため、傷から重篤な感染を起こすことも
考えられます。

爪のチェックも定期的に行いましょう。

タグ:爪切り
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胃捻転 [消化器]

ほとんど大型犬しか発症しないと思いますが、胃捻転という病気
があります。

根本的な原因はよく分かっていないのですが、胸の深い大型犬で
急いでごはんを食べたあとに運動したときに体の中で胃袋がクルッと
回転してしまうことがあります。
こうなると胃から食べ物が腸に移動することがなくなり異常な量の胃ガスと
胃液が発生し、胃が膨らんでパンパンになります。
パンパンになった胃のために血液の流れも悪くなりショック状態にまで
陥ります。

緊急疾患です。
すぐに処置を開始しなければその日のうちに亡くなってしまうでしょう。
大型犬のおなかが急に膨らんで、呼吸が速くなり、吐きたどうだけど
吐けないときは要注意です。

夜中でも躊躇している暇はありません。
診察可能な病院をさがしてすぐに受診しましょ
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僧房弁膜症 [循環器]

 心臓の中には、血液の逆流を防ぐために三尖弁、肺動脈弁、
僧房弁、大動脈弁と呼ばれる4つの弁があります。

僧房弁膜症では、僧房弁が粘液変性を起こし心臓の中の血液の
逆流を防ぐことが出来なくなってしまいます。

心臓の中で血液が行ったり来たりするようになり、十分な血液を
全身に送り出すことが出来なくなります。

初期では心臓の代償機能により、症状が現れることはありませんが、
病勢が進行してくるとうっ血性心不全と呼ばれる状態になり急速に
症状が見られるようになることがあります。

運動をしたがらなくなったり、呼吸が速くなったり、咳をするようになったら
要注意です。

根本的な治療は難しいですが、心臓の負担を減らす薬を使ってある程度
症状を抑えることは可能です。

10才以上の小型犬の30%以上が罹患するといわれていますので、
何か気になることがあったら、はやめに受診しましょう。


タグ:犬 弁膜症
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耳ダニ [耳鼻咽喉]

犬の耳にも猫の耳にも寄生する寄生虫です。
正式にはミミヒゼンダニといいます。

直接の接触により感染するためノラ生活をしていた猫や
多頭飼育されていた犬、猫にみられます。
強い痒みを伴い、ほうっておくと重度の外耳炎を起こします。
耳垢を顕微鏡で観察すると虫体が見えますので検査は簡単です。

真っ黒な耳垢と強い痒みが特徴です。
このような症状が認められたら一度検査することをおすすめします。
タグ:耳ダニ

外耳炎 [耳鼻咽喉]

暑い日が続いています。

ワンちゃんの耳はヒトと違い耳の穴から鼓膜までの距離が長いです。
また、分泌腺を持ち、耳の穴をふさぐように耳が垂れているため、
耳の中の環境がじめじめしているため、外耳炎を起こしやすいです。

特に夏のじめじめした暑い日には、耳の中もよりじめじめするため
外耳炎を起こしやすくなります。

外耳炎だけでは大きな問題になることは少ないですが、鼓膜まで炎症が
進んでしまい中耳炎や内耳炎まで進行してしまうと、内科的な治療だけでは
完治できないことも多く、外科手術を行うこともあります。

ワンちゃんが耳を痒がったり、頭を振ったりしている時は要注意です。
また、怒りっぽくなったり、元気が無くなるワンちゃんもいます。
何か異常があれば早めに受診しましょう。

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犬の去勢手術 [生殖器]

去勢手術とは、精巣を摘出することです。
繁殖不能化、雄犬としての行動様式の制御、将来的に発生する可能性のある
疾患の予防を目的として行います。

もともとは望まれない子犬の出生を制限することが一番の目的だったんでしょうが、
今は病気の予防のために行うことが多いです。
最近は凶暴なワンちゃんを診ることも少なくなりましたので、大人しくさせるために
手術をしたいと言われることも少なくなりました。

健康なワンちゃんに麻酔をかけて精巣を取ってしまうということは、確かに不自然な
ことかもしれません。
しかし、麻酔管理や疼痛管理に対する考え方も少しずつ進歩しており、以前と比べると
手術によるワンちゃんへの負担も少なくなってきております。
ワンちゃんの今後を考えると繁殖する予定が無ければ、去勢手術を行ったほうが
いいと思います。


タグ:去勢 犬
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猫のパルボウイルス感染症 [感染症]

猫のジステンパーとも呼ばれているパルボウイルス感染症です。
たまたま昨日2件診察しました。流行っているかもしれません。

活発に分裂している細胞に侵入してその組織を破壊します。
骨髄前駆細胞の破壊により好中球が減少し、消化管上皮の破壊により
下痢、嘔吐、二次的な細菌感染を引き起こします。
症状は重篤で亡くなってしまう事もあります。

感染から発症までには1週間近くかかることもありますので、新しく
飼いはじめた子猫は特に注意して見て下さい。

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