うさぎのパスツレラ症 [うさぎ]
パスツレラ症とは、ウサギに最もよく発生する細菌感染症の一つで、
Pasteurella Multocidaという細菌が原因です。パスツレラ菌に感染すると
ウサギは一生この菌を保菌し、また薬剤投与により完治することのない
やっかいな病気です。
原因菌
パスツレラの人間への感染については、その大半が犬や猫の口腔内に
正常個体でも常在している菌が咬み傷から侵入して起こるもので、ウサギ
から人間へ感染することはほとんどないと考えられます。しかし、ウサギの
目やにや鼻汁、傷口などを指先などで触ったりするのはやめましょう。
広がりの様式
菌は鼻腔から侵入し、その後は体のほとんど全ての器官へと移動する
ことができます。まず、菌は耳管を通って耳に、鼻涙管を通って結膜に、また
気管を経由して肺へ移動してゆきます。また血液によっても運ばれ、心臓、
肺、そして肝臓や膵臓、生殖器のような内部臓器に病変を起こすことも
あります。
皮膚から侵入すると皮下膿瘍を引き起こします。冒されたウサギでは多くの
場合、症状の出ない不顕性感染となり、ストレスが加わることによって明白な
症状を現します。
パスツレラは鼻汁や目やに、呼吸飛まつにより感染するので、同一ケージ内
のウサギは次々と感染してしまいます。また症状が軽減しても保菌者になり、
体力が低下した時に発症しやすく、栄養不良、衰弱、その他の疾患などが
発病の誘因となります。
症状
①パスツレラ症の典型的な臨床症状は、粘液膿性の鼻汁で、くしゃみ、咳、
鼻づまり、そして鼻を鳴らす音などが伴います。これらの徴候が、この疾患が
しばしば『スナッフル、鼻カゼ』と呼ばれている理由です。
②こうした鼻からの滲出液は前足へ擦りつけられる場合もあります。
③眼に症状が出る場合は、結膜は赤く腫脹し、いわゆる赤目のような状態に
なります。
④皮下に感染が生じると膿瘍が形成されます。母指頭大の小さなものから、
鶏卵大位の大きさのものまで、様々な部位に発生してきますが、特に顔周辺に
発生してくることが多いようです。
⑤食欲不振や、下痢症状といった漠然とした症状のみしか示さないこともあります。
こうした症状は通常長く続き、衰弱して死亡するケースもしばしば見られます。
⑥『スナッフル、鼻カゼ』が進行してゆくと、肺へ感染が成立し、化膿性肺炎や
胸膜炎(膿胸)に陥ることもあります。
⑦斜頚は中耳から脳内へ菌の感染が起こるために生じてきます。
⑧突然死が起こることもあります。これは菌がエンドトキシンという毒素を作り出す
ためです。毒力は極め強いものであり、一見健康そうにみえたウサギに突然死が
きたケースではエンドトキシンを疑う必要があります。
治療
パスツレラ菌を攻撃することができる抗生物質の投与が基本となります。ただし
たとえどんなに高用量を投与しても、体内の菌を全て殺してしまうことはできません。
多くの場合、鼻道内の迷路状になった穴や、口腔内、子宮内部などで抗生物質から
逃れて生き延びているようです。また一見完治したように見えても、そのウサギは
保菌者です。抵抗力が低下したり、急激な気温変化や、妊娠、その他のストレス因子
が引き金になり再発する可能性が高いのです。
抗生物質の投与期間中は症状がコントロールされていても、投薬を中止すると再発
する例もしばしば見受けられます。
顔周辺にできた膿瘍は、可能であれば手術により切除しますが、やはりしばしば
再発します。ただし膿瘍が小さく、切除しやすい位置に限局していれば、切除治療は
可能かも知れません。
パスツレラによる肺炎や肝炎は極めて予後が悪いのが現状です。激しい呼吸困難
などを生じ、また幼弱ウサギが急性肺炎を起こすと病勢は激しく、何の症状もないまま
死亡することがあります。抗生物質療法と共に皮下点滴による水和と体液補正、
エンドトキシンの希釈を行います。また同時に各種ビタミン剤や強肝剤、食欲が無ければ、
食欲増進剤の投与や強制給餌も行います。
Pasteurella Multocidaという細菌が原因です。パスツレラ菌に感染すると
ウサギは一生この菌を保菌し、また薬剤投与により完治することのない
やっかいな病気です。
原因菌
パスツレラの人間への感染については、その大半が犬や猫の口腔内に
正常個体でも常在している菌が咬み傷から侵入して起こるもので、ウサギ
から人間へ感染することはほとんどないと考えられます。しかし、ウサギの
目やにや鼻汁、傷口などを指先などで触ったりするのはやめましょう。
広がりの様式
菌は鼻腔から侵入し、その後は体のほとんど全ての器官へと移動する
ことができます。まず、菌は耳管を通って耳に、鼻涙管を通って結膜に、また
気管を経由して肺へ移動してゆきます。また血液によっても運ばれ、心臓、
肺、そして肝臓や膵臓、生殖器のような内部臓器に病変を起こすことも
あります。
皮膚から侵入すると皮下膿瘍を引き起こします。冒されたウサギでは多くの
場合、症状の出ない不顕性感染となり、ストレスが加わることによって明白な
症状を現します。
パスツレラは鼻汁や目やに、呼吸飛まつにより感染するので、同一ケージ内
のウサギは次々と感染してしまいます。また症状が軽減しても保菌者になり、
体力が低下した時に発症しやすく、栄養不良、衰弱、その他の疾患などが
発病の誘因となります。
症状
①パスツレラ症の典型的な臨床症状は、粘液膿性の鼻汁で、くしゃみ、咳、
鼻づまり、そして鼻を鳴らす音などが伴います。これらの徴候が、この疾患が
しばしば『スナッフル、鼻カゼ』と呼ばれている理由です。
②こうした鼻からの滲出液は前足へ擦りつけられる場合もあります。
③眼に症状が出る場合は、結膜は赤く腫脹し、いわゆる赤目のような状態に
なります。
④皮下に感染が生じると膿瘍が形成されます。母指頭大の小さなものから、
鶏卵大位の大きさのものまで、様々な部位に発生してきますが、特に顔周辺に
発生してくることが多いようです。
⑤食欲不振や、下痢症状といった漠然とした症状のみしか示さないこともあります。
こうした症状は通常長く続き、衰弱して死亡するケースもしばしば見られます。
⑥『スナッフル、鼻カゼ』が進行してゆくと、肺へ感染が成立し、化膿性肺炎や
胸膜炎(膿胸)に陥ることもあります。
⑦斜頚は中耳から脳内へ菌の感染が起こるために生じてきます。
⑧突然死が起こることもあります。これは菌がエンドトキシンという毒素を作り出す
ためです。毒力は極め強いものであり、一見健康そうにみえたウサギに突然死が
きたケースではエンドトキシンを疑う必要があります。
治療
パスツレラ菌を攻撃することができる抗生物質の投与が基本となります。ただし
たとえどんなに高用量を投与しても、体内の菌を全て殺してしまうことはできません。
多くの場合、鼻道内の迷路状になった穴や、口腔内、子宮内部などで抗生物質から
逃れて生き延びているようです。また一見完治したように見えても、そのウサギは
保菌者です。抵抗力が低下したり、急激な気温変化や、妊娠、その他のストレス因子
が引き金になり再発する可能性が高いのです。
抗生物質の投与期間中は症状がコントロールされていても、投薬を中止すると再発
する例もしばしば見受けられます。
顔周辺にできた膿瘍は、可能であれば手術により切除しますが、やはりしばしば
再発します。ただし膿瘍が小さく、切除しやすい位置に限局していれば、切除治療は
可能かも知れません。
パスツレラによる肺炎や肝炎は極めて予後が悪いのが現状です。激しい呼吸困難
などを生じ、また幼弱ウサギが急性肺炎を起こすと病勢は激しく、何の症状もないまま
死亡することがあります。抗生物質療法と共に皮下点滴による水和と体液補正、
エンドトキシンの希釈を行います。また同時に各種ビタミン剤や強肝剤、食欲が無ければ、
食欲増進剤の投与や強制給餌も行います。
タグ:うさぎ パスツレラ
2009-04-02 10:27
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"猫の病気や、犬の病気 いくつご存知ですか?
実はあまり知られていない、猫や 犬の病気 もたくさんあるんです。
ネコちゃんやワンちゃんも家族ですもの。 様々な猫や 犬の病気 に合ったお薬を上手く使って、 人間と同じように健康管理をしてあげて、 いつまでも元気で楽しい毎日を送りたいですね。"
by 犬の病気 (2012-02-14 15:01)